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〔実績紹介〕福岡県立美術館「新たな髙島野十郎展」 デザインの力とは

福岡県立美術館で開催されている「新たな髙島野十郎展」のツール制作に携わらせていただきました。clakdesignでは、ポスター・フライヤーをはじめ、招待券・チケット、外看板・館内天吊り幕、ポストカード袋、そして、展示内の挨拶パネルから作品パネルまで、全体の制作を行なっています。

初回の打ち合わせでは、クライアントである県美さんから、今回新たに見つかった作品や代表作をポスターやフライヤーに使用できたらとのお話でした。また、画家 髙島野十郎は、ご年配の方にはよく知られていて人気もあるが若者にはまだ知られていないので、もっと若者に知ってもらいたい、これまでの王道なデザインではなく若者が興味を引くようなデザインにできたらとのことでした。その打ち合わせでは、学芸員長から、画家 髙島野十郎について、福岡 久留米出身であること、東京帝大を首席で卒業したにも関わらず絵画の道へ進み独学で絵画を学んだこと、画壇にも入らず生涯独身で孤高の画家と呼ばれたこと、仏教に傾向し作品にもその影響が見てとれること、そして、没後、福岡県立美術館が初めて画家 髙島野十郎の画業に光を当て今日評価されるようになったことなどのお話があり、デザイナーも私もその作品の魅力と野十郎という人間にとても興味を引かれたのでした。 ポスターのデザイン提案当日、県美さんへ出向き、私たちは新たに見つかった作品や代表作ではなく髙島野十郎の自画像を起用したデザインをポスター大に出力し提案しました。一瞬、空気が止まった後、「これで行きましょう!」とのクライアントさんの声。

提案に際して、初回の打ち合わせ後 色々とデザインを試す中でなかなかインパクトのあるものが見つからない、髙島野十郎を知らない人がポスターを見て、行ってみたいと興味を引く印象的なものとは..そうして、自分たちが一番興味を引かれた自画像の一枚を起用することにしたのでした。 その後、県美さんから「ポスター原案を見せていただき、展覧会に向けて心がギアー・アップされました」と嬉しいメールが。それからは、ぐんと波にのり、県美さんと一緒に制作を進めて行きました。私たちのデザインや提案を尊重いただき、またそこから新しいアイディアを県美さんからいただいたりとわくわくしながら、制作をしました。


自画像の起用に合わせ展覧会タイトルを強調しようという県美さんの意見のもと 展 の文字をシルバーの特色に。




県美さんからの提案で展覧会までの踊り場に月を見上げる天吊り幕。 開催され、展覧会に行ってみると、そこには最初に髙島野十郎のあの自画像が。あーなんて素敵な動線なんだろうと思いながら、野十郎の力強い作画を拝見しました。展覧会には、フライヤーを見てこれは絶対行こうと広島から来館された方やInstagramでポスターを見て行ってみたら野十郎の作品に感動した!とアップされていたり若い方にも来館いただいているようで、県美さんからデザインが見る人の心に届いたようです、とお言葉をいただきました。



「デザインの力」は、見た人の気持ちを動かすと共に、クライアントの心を動かし、より良いものを作り上げていくパワーを持っていると思っています。そして、制作側とクライアントがわくわくしながらものを作れたとき、何かしらの結果がうまれるのだと思います。

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