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Branding, Art Directon, Photo Direction, Package Design

Urushi Hanger

cliant:

jcocomo

Ckd Creative Studioでリ・ブランドに携わった漆塗りブランド「jcocomo」の新製品「インテリアハンガー」のブランディングを手掛けた。Ckdでは、プロトタイプの段階からアドバイスなど行いながら、どのように「インテリアハンガー」のブランドを構築していくかを考案していった。


「インテリアハンガー」は、オーナーが長年に渡り試行錯誤しながらようやく製品化したもので、主に海外展開を視野に誕生。洋服を掛けていない時も美しいインテリアのようにとデザインにこだわり、1本1本ハンドメイドで作られている。木地は、福岡・糸島市在住の木工家・酒井航氏がデザインと製造を手掛け、厳選した糸島産や九州産のヒノキを使い、ハンガーの繊細な丸みやラインを丁寧に均一に仕上げている。その形成された木地に漆を塗っていくのは、福岡県八女市に漆工房岩弥を構える近松敏夫氏。漆を塗る前の下地塗から時間をかけ、その後、一筆ずつ端正に美しく漆を塗り進めていく。洗練された仕上がりになるよう、色艶の変化、漆の厚みを確かめながら塗りと乾燥の工程を繰り返し、しっとりと深みのある質感を出していく。漆は空気にふれたそばから色が変わっていくため、乾燥時の仕上がりをどれだけ正確にイメージできるかが勝負。美しい仕上がりはまさに熟練のなす技だ。


Ckd Creative Studioでは、この「インテリアハンガー」の背景を丁寧に見せていくこととした。制作工程の取材を行い、各工程をしっかりと伝えていく。そうすることで、「インテリアハンガー」の品質の高さとものづくりへのこだわりを訴求するとともに、漆塗りという伝統技術の素晴らしさも伝えていきたいという意図もあった。また商品ビジュアルは、「インテリアハンガー」の一つ一つの部品をクローズアップし撮影を行った。シンプルなデザインほど、細部に美しさが宿るからだ。


商品を入れるパッケージは、ファッションブランドの靴や帽子のように、化粧箱に1本のハンガー収まっているようなパッケージデザインとした。漆黒、朱、八女の色展開に合わせ化粧箱をそれぞれの色帯で巻き、jcocomoのロゴを型押しで刻印。箱の中には制作ストーリーを書いた薄紙を添えた。


今回の本プロジェクトのブランディングでは、展開市場を見据えたブランドづくり、ストーリー、ビジュアル、それらにまつわる販促ツールとしてWEBサイト、フライヤー、そしてパッケージデザインを手掛けている。


jcocomo

https://j-cocomo.jp

日本の伝統とクラフトマンシップが宿った“漆塗りのハンガー”のブランディング

ブランディング/クリエイティブディレクション:Ckd Creative Studio /アートディレクション/WEBデザイン/パッケージボックスデザイン:Ckd Creative Studio/フォトグラファー:川崎一徳/ライティング:重村直美/ハンガー制作:DOUBLE=DOUBLE FURNITURE/漆塗り職人:近松敏夫