
Art Directon, Graphic Design, Sign Design
福岡・博多にオープンした 「THE ALLDAY ORTO」の店舗づくりに携わる。
プロジェクトのお話をいただいたのが2022年の冬、約1年半に渡り、店舗プロデュース Orto&Companyさんと店舗設計・デザイン PLANNING ESさんと一緒に進めた。Ckdでは、姉妹店であるORTO CAFE のリ・ブランディングにも携わらせていただいているが、今回 Orto&Companyさんより、新店舗はORTOブランドのイメージは踏襲しつつも、今っぽいレトロポップな雰囲気で、ダイニングを打ち出したいとの話だった。そこでまず、店舗イメージの細かい擦り合わせを行う。レトロポップといっても幅があるため、相互でリファレンスを用いて、これはあり、これは無しといった感じで感覚的な線引きを共有していく。そうしていくうちに、レトロにあまり引きずられず、ORTOブランドの洗練さは保ちつつ、新店舗の「THE ALLDAY ORTO」ブランドは、ポップさや遊びをポイントとして取り入れるという方向性で終着。
続いて、ネーミングの考案。複数案を提案し、朝から夜まで営業を行うことが伝わるよう「THE ALLDAY ORTO」に決定。店舗の方向性、店名が決まったらロゴデザインを行っていく。また、並行して、パッケージ用のシールやショップカード、メニューなどのツール類、ユニフォーム、店舗サインのデザインを進めていく。全てがほぼ同時進行で進むため、店舗づくりでは進行管理が重要になってくる。Ckdでは、進行管理担当者が窓口となり、Orto&CompanyさんとPLANNING ESさんと連携をとりながら、オープンまでの制作物の優先順位及びスケジュールを管理し、それをもとにデザイナーが制作を行うかたちをとっている。
ユニフォームは、Orto&Companyさんから、キャップ、トップス、パンツ、エプロンなど必要なアイテムを聞いたら、Ckdにて、アイテムの組み合わせや配色、ロゴ入れなど、店舗イメージに合うスタイリングイメージをつくり、それに合う商品を探し、サンプルの調達を行っていく。今回、Tシャツはシルクスクリーンでキャッチーなグラフィックをあしらった。シンプルな店舗デザインの中に、スタッフが着用したキャッチーなグラフィカルなTシャツがアクセントになるイメージ。
店舗サインは、PLANNING ESさんから平面図とサインの指示をいただき、デザインを進めていく。サインの仕様や表記が決まっていることもあるが、切文字にするか、カッティングシートにするか、サイン表記や装飾サインのフレーズなどCkdからご提案することも。デザイナーは、グラフィック上でデザインした後、原寸大に出力し、実際の高さに貼ったりして、目線の位置や大きさなどを確認し再調整を繰り返していく。今回、サインにも遊びを取り入れ、チーズ工房にはチーズのシルエットや、トイレへ通じる扉には「花を摘む」という登山用語を引用し、花のモチーフをあしらった。
店舗づくりは、オープンしてからがスタートであり、オープン後、必ず実需要に伴う修正が必要になる。
Ckdでは、オープン後も継続的に携わり、課題解決のためのクリエイション、ブランディングを行っている。
THE ALLDAY ORTOの店舗づくり








店舗プロデュース:Orto&Company /店舗設計・デザイン:PLANNING ES /アートディレクション・ネーミング・ロゴデザイン・サインデザイン・グラフィックデザイン・ユニフォームディ レクション&デザイン:Ckd Creative Studio
店舗写真: 山中 慎太郎(Qsyum! LLC.)